POP(ポップ)の書き方・作り方|売れるコツとキャッチコピー例文
POP(ポップ)は、店員がそばにいなくても商品のことを一言伝えてくれる、小さな案内役です。この記事では、売れるPOPの書き方の5つのコツ、そのまま使えるキャッチコピー例文、手書きPOPと三角POPの作り方をまとめました。デザインを一から考えたくないときは、無料テンプレートから作れるPOPメーカーも使えます。
読了目安 約8分·更新 2026年10月17日
小さなお店では、店主がずっと売り場で説明しているわけにはいきません。 会計や仕込みの間にも、お客様は棚の前で「これは何だろう」「どれがいいんだろう」と迷っています。 そんなときに、店主の代わりに一言を添えてくれるのがPOPです。
POPの役割は「店員の代わりに一言」
POPに期待できるのは、商品を見たお客様の小さな疑問に先回りして答えることです。 たとえば次のようなことは、値札だけでは伝わりません。
- 何がいいのかほかの商品と比べて、どこが違うのか。作り手や産地、こだわりなど。
- どう使うのか食べ方・使い方・合わせ方。使う場面が想像できると、手に取ってもらいやすくなります。
- 今、買う理由新しく入った、季節のもの、数に限りがある。今日見ていく理由があると、迷っている背中を押せます。
逆に、言いたいことを全部詰め込んだPOPは読まれません。 「店員さんなら、ここで何と声をかけるか」を考えて、その一言を書くのが出発点です。
POPの書き方:売れるPOP・目を引くPOPの5つのコツ
- 伝えることを1つに絞る。1枚のPOPで伝えるのは、いちばん言いたいこと1つだけ。ほかのことは小さく添えるか、別のPOPに分けます。
- 読む距離に合わせた文字の大きさにする。棚の前で立ち止まって読むなら中くらい、通路から目に入れたいなら大きく。キャッチコピーは遠くからでも読める大きさにします。
- 「誰に」「どんなときに」を書く。「お弁当のおかずに」「はじめての方に」のように、使う人や場面を書くと、自分ごととして読んでもらえます。
- 具体的に書く。「おいしい」「おすすめ」だけより、「皮ごと食べられます」「3日ほど日持ちします」のように具体的なほうが伝わります。
- 商品のすぐ近く、目線の高さに置く。どんなに良いPOPも、どの商品の話か分からなければ効果がありません。商品の真上か手前、お客様の目線に入る位置に置きます。
POPのキャッチコピー例文(おすすめ・新商品・入荷・季節限定)
キャッチコピーは、POPのいちばん上に大きく書く一言です。 「〇〇」の部分をお店や商品に合わせて書き換えてお使いください。1行ずつコピーできるほか、「このコピーでPOPを作る」を押すと、そのキャッチコピーが入ったPOPメーカーが開きます。 どの例文も、実際のお店の状況と合うものだけを選びましょう。事実と違うことを書くと、かえって信頼を失います。
おすすめPOPのキャッチコピー
- 迷ったら、まずはこれ。このコピーでPOPを作る→
- はじめての方に、いちばんおすすめしたい一品ですこのコピーでPOPを作る→
- 〇〇が好きな方に、ぜひ試してほしいこのコピーでPOPを作る→
- 〇〇と一緒に買っていかれる方が多いですこのコピーでPOPを作る→
新商品POPのキャッチコピー
- 新しく仲間入りしましたこのコピーでPOPを作る→
- 今週から並べはじめましたこのコピーでPOPを作る→
- 当店ではじめての取り扱いです。ぜひ手に取ってみてくださいこのコピーでPOPを作る→
- 新作が届きました。〇〇がこれまでと違いますこのコピーでPOPを作る→
入荷のお知らせPOPのキャッチコピー
- お待たせしました、再入荷ですこのコピーでPOPを作る→
- 今年も入荷しましたこのコピーでPOPを作る→
- 本日入荷しましたこのコピーでPOPを作る→
- 少しだけ入荷しました。なくなり次第終了ですこのコピーでPOPを作る→
数量限定・入荷予定・予約受付・品切れのPOPは数量限定・入荷のPOPの書き方、値下げやタイムセールのPOPはセールPOPの書き方にまとめています。店長のイチオシ・人気の商品など、場面別のキャッチコピーをまとめて見たいときはPOPの例文集をどうぞ。
季節限定・期間限定POPのキャッチコピー
- この季節だけのお楽しみこのコピーでPOPを作る→
- 〇月〇日までの期間限定ですこのコピーでPOPを作る→
- 今だけの〇〇味このコピーでPOPを作る→
- 今年の〇〇、並びはじめましたこのコピーでPOPを作る→
店主のひとことPOPのキャッチコピー
- 店主のイチオシこのコピーでPOPを作る→
- 店主も家で使っていますこのコピーでPOPを作る→
- 私は〇〇と合わせるのが好きですこのコピーでPOPを作る→
- 作り手さんのところへ足を運んで仕入れましたこのコピーでPOPを作る→
季節のPOP(正月・初売り・福袋・クリスマス・バレンタイン)
年末年始やクリスマスは、店頭のPOPを季節に合わせて替えるよい機会です。 季節のPOPは「いつまでの話か」が大切なので、日付や数量はお店の予定に合わせて書きかえ、行事が終わったらすぐに外しましょう。 福袋の中身や「〇円相当」のような金額を書くときは、実際の中身と合っているかを必ず確かめます。
正月・初売り・迎春のPOP
- 本年もよろしくお願いいたしますこのコピーでPOPを作る→
- 新春の初売りですこのコピーでPOPを作る→
- 〇月〇日から初売りですこのコピーでPOPを作る→
- 新しい年のはじまりにどうぞこのコピーでPOPを作る→
福袋のPOP
- 数量限定でご用意しましたこのコピーでPOPを作る→
- 中身は開けてのお楽しみこのコピーでPOPを作る→
- 〇月〇日から販売しますこのコピーでPOPを作る→
- なくなり次第終了ですこのコピーでPOPを作る→
福袋の中身の見せ方や、貼る時期と場所は福袋・初売りPOPの書き方でくわしく紹介しています。
クリスマスのPOP
- 大切な人への贈り物にこのコピーでPOPを作る→
- クリスマスの贈り物にどうぞこのコピーでPOPを作る→
- ご予約を承りますこのコピーでPOPを作る→
- 〇月〇日までの限定ですこのコピーでPOPを作る→
予約・ギフト包装・クリスマスセールのキャッチコピーや、貼る時期の目安はクリスマスPOPの書き方でくわしく紹介しています。
バレンタインのPOP
- 気持ちを伝える贈り物にこのコピーでPOPを作る→
- 日ごろの感謝をこめてこのコピーでPOPを作る→
- 職場で配りやすい小分けですこのコピーでPOPを作る→
- ご予約を承りますこのコピーでPOPを作る→
配る用・自分へのごほうび・予約のキャッチコピーや、2027年のカレンダーで見る貼る時期はバレンタインPOPの書き方でくわしく紹介しています。冬の売り場のお歳暮POP、節分・恵方巻のPOP、春のホワイトデーPOP・母の日POPの例文もあります。
年末年始の休業日や営業時間を知らせる張り紙は、POPとは分けて入口の近くに貼りましょう。例文は年末年始の営業案内・休業のお知らせ 例文にまとめています。
手書きPOPの作り方とコツ
手書きPOPは、字のうまさよりも「読みやすさ」と「そろい方」で印象が決まります。 次の4つを意識するだけで、ぐっと見やすくなります。
- ペンの太さを使い分けるキャッチコピーは太いペン、説明は細いペン、と2〜3種類を使い分けます。全部同じ太さだと、どこから読めばいいか分かりにくくなります。
- 色は3色まで文字の基本色(黒や濃い茶色)、強調したい言葉の色、飾りの色の3色までが目安です。色を増やすほど、全体がにぎやかで読みにくくなります。
- 鉛筆で下書きをする文字の位置と大きさを鉛筆で薄く決めてから清書すると、途中で入りきらなくなる失敗が減ります。下書きの線は、インクが乾いてから消しましょう。
- 余白を残す紙いっぱいに書かず、上下左右に余白を残します。余白があるほうが、キャッチコピーが目に飛び込んできます。
字が苦手でも読みやすくなる文字のコツや、そのまま真似できるレイアウトの見本は手書きPOPの書き方にまとめています。
三角POPの作り方
三角POPは、レジ横やテーブルの上、棚の上など、平らな場所に立てて置けるPOPです。 両側から見えるので、通路の真ん中や、お客様が座る席に向いています。
- 紙を横長に置き、上から「面・面・底・のりしろ」の4つに分ける。A4くらいの、少し厚手の紙が立てやすく扱いやすいです。底は面より狭く、のりしろは1cmほどあれば十分です。
- 上の2面に同じ内容を書く(印刷する)。この2面が、立てたときに両側から見える面になります。上の面は上下を逆さにして書くと、折ったときにどちらからもまっすぐ読めます。
- 3本の折り目を山折りにして、のりしろを留める。書いた面が外側になるように三角柱の形にし、のりしろを一番上の面の裏側に、のりや両面テープで貼って留めます。
- 置く場所を決める。レジ横なら会計の待ち時間に、テーブルなら座っている間に読んでもらえます。商品のすぐ隣に置き、どの商品の話かが分かるようにしましょう。
小さな三角POPは倒れやすいので、底の面を少し広めに取るか、厚手の紙を使うと安定します。
新商品POP・商品説明POPの書き方
同じPOPでも、新商品を知らせるものと、商品の中身を説明するものとでは、書くことが少し違います。
| POPの種類 | 書くこと | コツ |
|---|---|---|
| 新商品POP | 「NEW」「新入荷」などの目印、商品名、何が新しいか | 目印は大きく目立たせる。いつまで「新商品」と書くか決めておき、古くなったら外す |
| 商品説明POP | 特徴を3つまで、使い方や食べ方、どんな人に向いているか | 特徴は箇条書きにする。専門用語は言い換えて、お客様の言葉で書く |
商品説明POPは、つい書き込みすぎてしまいがちです。 売り場で読んでもらうのは「特徴を3つ」くらいまでにして、作り手の話や詳しい使い方など、もっと伝えたいことはお店のページに書いておくと、POPがすっきりします。
ジャンル別の新商品のキャッチコピー例文と、説明3行の書き方の例は新商品POPの書き方にまとめています。
お店の種類ごとの例文もあります。本屋・古本屋なら本屋のPOPの書き方、八百屋やスーパーなど食品の売り場ならスーパーのPOPの書き方を参考にしてください。
POPにQRコードを入れると、続きはお店のページで
POPの紙面には限りがあります。 そこで、POPの隅にお店のページのQRコードを入れて「くわしくはこちら」と添えておくと、気になったお客様はその場でスマートフォンから続きを読めます。
お店のページには、商品の詳しい説明や写真のほか、ほかの取り扱い商品も載せておけます。 POPで興味を持った方が、店内の別の商品を知るきっかけにもなります。 価格や内容が変わったときも、ページを直せばQRコードを読み取った人には最新の情報が届きます。
値札の書き方やプライスカードの作り方はおしゃれな値札の作り方で紹介しています。
- おすすめ・新商品・入荷しました・期間限定・店主のイチオシ・商品説明・値下げ・初売り・福袋・クリスマスから選べる
- A4(縦・横)・A5・ハガキ・三角POPのサイズに対応
- お店のページのQRコードを入れることもできる(入れなくても作れます)
よくある質問
POPは手書きと印刷、どちらがいいですか
どちらにも良さがあります。手書きは温かみがあり、店主のおすすめや季節のひとことに向いています。印刷は読みやすく、枚数が多いときや長く貼るものに向いています。定番の案内は印刷、気持ちを伝えたいものは手書き、と使い分けるお店も多いです。
POPに書く文字は、どのくらいの量が目安ですか
通りがかりに読まれるものなので、いちばん大きく書くキャッチコピーは一息で読める短さにしましょう。説明を足す場合も2〜3行までに収めると読んでもらいやすくなります。それ以上伝えたいことがあるときは、QRコードからお店のページで読んでもらう方法があります。
POPは、どのくらいで貼り替えればいいですか
決まりはありませんが、同じPOPを長く貼ったままにすると、見慣れて目に入らなくなります。季節の変わり目や、商品の入れ替えのタイミングで見直すのがおすすめです。色あせたり角が折れたりしたPOPは、商品の印象まで下げてしまうので早めに作り直しましょう。
POPに価格も書いたほうがいいですか
値札が別にあれば、POPには価格を書かなくても構いません。書く場合は、値札と同じ税込の価格にしましょう。消費税の課税事業者がお客様向けに価格を表示する場合は、税込の総額表示が義務づけられています。値札とPOPで価格が食い違わないよう、価格を変えるときは両方を見直します。
「大人気」「売上No.1」と書いてもいいですか
実際にそうであれば書いても構いませんが、根拠のない「No.1」などの表示は、景品表示法の不当表示にあたるおそれがあります。数字や順位を出すなら、「当店の〇月の販売数で1位」のように、何を基準にしたものかを添えましょう。迷ったら「店主のおすすめ」「よく聞かれる商品です」など、事実として言える言葉に置き換えるのが安心です。
