本屋のPOP(ポップ)の書き方|本のおすすめPOPの例文とサイズ・置き方
本屋のPOPは、たくさん並んだ本の中から「この一冊」に目を留めてもらうためのものです。この記事では、本のPOPに書く4つのこと、小説・実用書・絵本などジャンル別の例文、手書きと印刷の使い分け、ハガキや三角POPのサイズと置き方をまとめました。書店だけでなく、古本屋・図書館・カフェの本棚にも使えます。
読了目安 約7分·更新 2026年10月17日
結論:本のPOPは「誰に向いている本か」を書く
本は、表紙と書名だけでは中身が分かりません。 お客様が知りたいのは「どんな本か」と「自分に合うか」です。POPは、そこを一言で伝える役目をします。
うまい文章や、きれいな絵はいりません。 「どんな本か一言」「こんな方に」「選んだ人の名前」がそろっていれば、それだけで手に取る理由になります。
本のPOPに書く4つのこと
上から順に、次の4つを並べます。小さなPOPなら、1と2だけでも構いません。
- 1. キャッチ(読んだ気持ちを一言)「読み終えたら、誰かに話したくなります」のように、読んだときの気持ちを短く書きます。いちばん大きな文字にする部分です。
- 2. どんな本か(あらすじを一言)「〇〇の町で暮らす家族の、一年の物語」のように、一行で言える範囲にします。結末や大きな展開は書きません。
- 3. こんな方に(おすすめしたい人)「〇〇が好きな方に」「はじめて〇〇を学ぶ方に」と、読んでほしい人をはっきり書きます。お客様が自分のことだと思えると、手に取りやすくなります。
- 4. 選んだ人の名前「店員 〇〇」「店主より」と、誰が選んだかを添えます。お店の人の顔が見えると、POPの言葉が信用されます。
書名と著者名は、本そのものを見れば分かるので、POPでは小さくて構いません。 POPの主役は、お店の人の言葉です。
本のPOPの例文(ジャンル別)
「〇〇」の部分は、本に合わせて書き換えてください。 「このコピーでPOPを作る」を押すと、その一言が入った本のPOPのメーカーが開きます。 本の文章を書き写すより、読んだ人の言葉で書くほうが伝わります。
小説・物語の例文
- 読み終えたら、誰かに話したくなりますこのコピーでPOPを作る→
- 最後の数ページは、一気に読みましたこのコピーでPOPを作る→
- 読んだあと、少しやさしい気持ちになれますこのコピーでPOPを作る→
- 〇〇が好きな方に読んでほしいこのコピーでPOPを作る→
- 夜、ゆっくり読みたい一冊ですこのコピーでPOPを作る→
実用書・入門書の例文
- はじめての方にも読みやすい一冊ですこのコピーでPOPを作る→
- 図が多くて、すぐに試せますこのコピーでPOPを作る→
- 最初の1冊に選ぶなら、これですこのコピーでPOPを作る→
- 〇〇で迷ったときに開いてくださいこのコピーでPOPを作る→
絵本・児童書の例文
- 読み聞かせにどうぞこのコピーでPOPを作る→
- 〇歳ごろのお子さまにおすすめですこのコピーでPOPを作る→
- 親子で何度も読みたくなる絵本ですこのコピーでPOPを作る→
- 絵を見ているだけでも楽しめますこのコピーでPOPを作る→
エッセイ・ノンフィクションの例文
- 肩の力を抜いて読める一冊ですこのコピーでPOPを作る→
- 知らなかった世界を、のぞいてみませんかこのコピーでPOPを作る→
- 通勤の時間に少しずつ読めますこのコピーでPOPを作る→
料理・暮らし・趣味の本の例文
- 今日の献立に迷ったらこのコピーでPOPを作る→
- 店員も作ってみましたこのコピーでPOPを作る→
- 〇〇を始めたい方の最初の一冊にこのコピーでPOPを作る→
古本屋の例文
古本は、一冊しかないことが多いのが強みです。 状態や、手に入りにくいことを正直に書きます。
- 店主が読んで選んだ古本ですこのコピーでPOPを作る→
- 1冊だけの入荷ですこのコピーでPOPを作る→
- 書き込みなし、きれいな状態ですこのコピーでPOPを作る→
- 同じ作家の本を、この棚に集めましたこのコピーでPOPを作る→
図書館・カフェの本棚の例文
売るための本でなくても、POPがあると手に取ってもらいやすくなります。 価格の代わりに、どう読めるかを書きます。
- ご自由にお読みくださいこのコピーでPOPを作る→
- コーヒーのおともに、短いお話をどうぞこのコピーでPOPを作る→
- スタッフのおすすめを集めましたこのコピーでPOPを作る→
- この本は貸し出しできますこのコピーでPOPを作る→
手書きと印刷、どちらで作るか
本のPOPは、手書きの温かさが似合います。 ただ、枚数が多いときや、字に自信がないときは、印刷のほうが楽で、読みやすさもそろいます。
| 手書き | 印刷 | |
|---|---|---|
| 向いている場面 | 店員のイチオシを1枚だけ | フェアやコーナーで何枚も作る |
| よいところ | 書いた人の気持ちが伝わる | 何枚でも同じ読みやすさになる |
| 気をつけること | 小さな字は読みにくい。太いペンで | 飾りが少ないと、事務的に見えることも |
印刷でも、書体を手書き風にすれば、手書きに近い温かさが出せます。 印刷したあとに、店員の名前だけを手で書き足すのもおすすめです。 手書きで作るときの文字のコツは手書きPOPの書き方にまとめています。
本のPOPのサイズと置き方
本のPOPは、本の表紙を隠さないことがいちばん大切です。 置く場所に合わせて、大きさを選びます。
| 置く場所 | 向いている大きさ | 置き方 |
|---|---|---|
| 平台(本を平らに積む台) | ハガキ・三角POP | 本の手前か横に立てる。表紙にかぶせない |
| 棚(本の背を見せて並べる) | ハガキを横向きに | 棚板の手前に立てるか、棚の端に貼る |
| フェア・特集のコーナー | A4 | コーナーの上に、テーマを大きく書く |
| レジ横・カフェのテーブル | 三角POP | どの向きからも読めるように置く |
三角POPは、A4の紙に印刷して折るだけで、台がなくても立てられます。 作り方は三角POPの作り方で紹介しています。
本のPOPで気をつけること
- 結末は書かない「最後に〇〇が…」のような展開は書きません。「最後まで目が離せません」のように、気持ちだけを伝えます。
- 1枚に1冊何冊もの本を1枚のPOPで紹介すると、どの本の話か分かりにくくなります。フェアの案内は大きなPOPで1枚、本の紹介は1冊ずつ、と分けます。
- 名前を入れて、責任を持つ選んだ人の名前があると、お客様は「この人のおすすめなら」と読んでくれます。常連のお客様が、名前でPOPを探してくれることもあります。
- 色あせたら替える日の当たる場所のPOPは、すぐに色あせます。古いPOPは、売り場全体を古く見せてしまうので、早めに作り直しましょう。
新しく入った本のPOPは新商品POPの書き方の「本・文具の新商品」の例文も使えます。 贈り物の季節には、クリスマスPOPの書き方のように「誰への贈り物か」を書くと、本を贈り物として選んでもらいやすくなります。
- ハガキ・三角POP・A5・A4で印刷できる(1回目は登録なし、2回目からは無料登録)
- 書体を「手書き風」にすると、手書きに近い温かさが出る
- 新刊・入荷・期間限定のフェアなど、ほかの種類のPOPも作れる
よくある質問
本のPOPには、あらすじをどこまで書けばいいですか
「どんな本か」が分かる一言までにします。物語の結末や大きな展開は書かないでください。登場人物や舞台、どんな気持ちになる本か(笑える・泣ける・考えさせられる)を一言書けば、手に取るかどうかを決めるには十分です。
本の中の文章をPOPに書き写してもいいですか
本の文章を長く書き写すのは避け、自分の言葉で書くのがおすすめです。売り場で読まれるのは数秒なので、本の文章より「店員が読んでどう思ったか」の一言のほうが、お客様の心に残ります。表紙や帯に書いてある言葉をそのままなぞるより、お店ならではの一言を考えてみてください。
読んでいない本のPOPを書いてもいいですか
読んだふりの感想は書かないようにしましょう。読んでいない本は、「どんな本か」「こんな方に」の紹介だけにするか、読んだ店員やお客様に一言もらって、その人の名前で書きます。本のPOPは、誰が選んだかが伝わることで信用されます。
本のPOPに価格は書いたほうがいいですか
新刊は本に価格が印刷されているので、POPには書かなくても構いません。古本は、お店ごとに価格が違うので書いておくと親切です。図書館や、カフェで読むだけの本棚なら、価格の代わりに「ご自由にお読みください」「貸し出しできます」のように、どう読めるかを書きます。
POPは、どのくらいで替えればいいですか
同じPOPを何か月も置いておくと、紙が色あせて売り場が古く見えます。1〜2か月を目安に、置く本を入れ替えるか、言葉を書きかえましょう。季節(夏休み・年末・新生活など)に合わせてテーマを決めると、替える時期も決めやすくなります。
