POP文字(ポップ文字)の書き方|太く目立つ文字・かわいい文字・数字のコツと見本
POP文字(ポップ文字)は、字のうまさより「太く・大きく・マスいっぱいに」書くことで目立ちます。この記事では、用意するペン、基本の書き方、ひらがな・カタカナ・数字のコツ、袋文字と影文字の手順、かわいい文字・おしゃれな文字の書き方をまとめました。字が苦手な方は、上のメーカーで手書き風の文字のPOPを印刷することもできます。
読了目安 約8分·更新 2026年10月19日
結論:太いペンで、四角いマスいっぱいに書く
目立つPOP文字は、次の4つで書けます。字のうまさは、ほとんど関係ありません。
- 太字のマーカーを使う。線が太いだけで、遠くからでも読める文字になります。
- 鉛筆で四角いマスを書く。1文字ずつ同じ大きさのマスを、うすく下書きします。
- マスいっぱいに、角をはっきり書く。はね・はらいは省いて、線の向きを変えるところで角をカクッと折ります。
- 目立たせるのは1枚に1〜2か所。キャッチコピーと価格だけをPOP文字にし、説明はふつうの字で書きます。
- 書体は「標準」と「手書き風」を切り替えられる
- おすすめ・新商品・入荷しました・期間限定など13種類から選べる
- A4(縦・横)・A5・ハガキ・三角POPのサイズで印刷できる
用意するペンと道具
| 道具 | 選び方 | 向いている文字 |
|---|---|---|
| 太字の油性マーカー(角芯) | ペン先が平らで、幅が5mm前後のもの | 太く角ばった、目立つ文字 |
| 太字のマーカー(丸芯) | ペン先が丸いもの | かわいい丸い文字 |
| 細めのペン | 線の太さが1mm前後のもの | 説明の文・袋文字の外側の線 |
| 鉛筆と消しゴム | うすく書けるやわらかい鉛筆 | マスと文字の下書き |
| 定規 | 30cmくらいのもの | まっすぐなマスと線 |
水性のペンは、水にぬれるとにじみます。 店先や冷蔵の売り場に置くPOPは、油性のマーカーで書きましょう。
基本:太く目立つポップ文字の書き方
量販店の売り場でよく見かける、太く角ばった手書き文字も、この書き方が元になっています。
- マスを書く:鉛筆で、1文字ずつ同じ大きさの四角を横に並べます。正方形より少し縦長にすると、力強く見えます。
- ペンを寝かせて持つ:角芯のマーカーは、平らな面の広いほうを紙に当てます。いちばん太い線が引けます。
- マスいっぱいに書く:文字の端がマスの四辺に届くくらい、大きく書きます。字がはみ出しそうなくらいでちょうどいいです。
- はね・はらいを省き、角を折る:筆で書くような細い終わり方はやめて、線の終わりはそのまま止めます。曲がるところは、丸くせずカクッと折ります。
- 字と字の間を詰める:となりの文字とくっつきそうなくらい詰めると、ひとかたまりの言葉として読めます。
ひらがな・カタカナ・漢字のコツ
- 漢字とカタカナは大きく、ひらがなは少し小さく「新入荷です」なら「新入荷」を大きく、「です」を小さく。文字の大きさに差があると、大事な言葉が先に目に入ります。
- カタカナは直線で、角をはっきり「セール」「キャンペーン」のようなカタカナは、まっすぐな線と角だけで書くと、きりっとした文字になります。
- 画数の多い漢字は、線の間をつぶさない「限」「霜」など画数の多い字は、線と線のすき間が埋まりやすくなります。ほかの字よりひと回り大きく書くか、少し細いペンを使います。
- 小さい「っ」「ゃ」は、半分の大きさにふつうの文字と同じ大きさで書くと、「にっこり」が「につこり」に見えてしまいます。マスの左下に、半分くらいの大きさで書きます。
- 「ー」と「!」は勢いよく、大きめにのばす棒やびっくりマークは、少し大きめに書くと、言葉に元気が出ます。
価格の数字の書き方
価格は、お客様がいちばん先に見るところです。 数字だけは、ほかの文字よりも大きく、はっきり書きます。
- 数字はPOPの中でいちばん大きくキャッチコピーよりも大きくてかまいません。少し縦長に書くと、桁が多くても収まります。
- 「円」は数字の半分の大きさで、右下に「1,980」を大きく、「円」はその半分くらいの大きさで、数字の下の線にそろえて添えます。
- 「税込」はさらに小さく「税込」は「円」の上か、すぐ横に小さく入れます。税込の総額を書いておくと、お客様が計算しなくて済みます。
- 0・6・8・9の丸をつぶさない丸の中が塗りつぶされると、6と8、0と9の区別がつかなくなります。丸の部分は少し大きめに、すき間を残して書きます。
- 1と7は、形をはっきり分ける1は縦の線をまっすぐ、7は上の横線を長めに書きます。遠くから見ても読み間違えにくくなります。
値下げのPOPなら、次のように並べると分かりやすくなります。
| 書くところ | 書き方の例 | 大きさ |
|---|---|---|
| もとの価格 | 1,280円 に横線を1本 | 小さく、上に |
| 値下げ後の価格 | 980円(税込) | いちばん大きく、差し色で |
| ひとこと | 本日限り/〇月〇日まで | 中くらい、価格の上か下に |
値下げの見せ方は値下げ・値引きの値札の書き方に、食品の売り場の価格の書き方はスーパーのPOPの書き方にくわしくまとめています。
袋文字(縁取り文字)の書き方
袋文字は、文字の外側だけを線で囲み、中を塗った文字です。 色の付いた紙の上でも文字が沈まず、遠くからでも目立ちます。
- 鉛筆で文字を書く:マスいっぱいに、太めに文字を下書きします。
- 外側をなぞる:細いペンで、下書きの文字の2〜3mm外側をぐるりとなぞります。線が交わるところは、つなげて1つの形にします。
- 鉛筆の線を消す:インクがかわいてから、中の下書きを消します。
- 中を塗る:黄色や水色などの明るい色で塗ります。外側の線が黒なら、どんな色でも文字の形がくっきり出ます。
もっと手早く作るなら、黒の太いマーカーで文字を書いてから、そのまわりを白か黄色の太いペンでなぞる方法もあります。
影文字の書き方
- 文字を書く:いつもどおり、太いペンで文字を書きます。
- 影の向きを決める:影は右下に付けると、自然に見えます。1枚のPOPの中では、どの文字も同じ向きにそろえます。
- 右と下の辺に沿って、影を書き足す:文字の右側と下側に、2〜3mmずらして同じ形の線を、グレーや濃い色で書き足します。
影を付けるのは、いちばん目立たせたい言葉だけにしましょう。全部に付けると、かえって読みにくくなります。
かわいいポップ文字の書き方
雑貨店・菓子店・花屋など、やわらかい雰囲気にしたいお店に向いた文字です。
- 丸芯のペンで、角を丸く曲がるところを丸く書き、線の終わりも丸く止めます。角芯のペンでも、ゆっくり書けば丸くできます。
- 文字を少し横長に、ころんとマスを正方形か少し横長にして、ふっくら書きます。ひらがなの丸い部分は、大きめにします。
- 点や濁点を丸に「ぱ」「が」の点や丸を、小さな丸で書くとかわいくなります。ただし、読めなくならない大きさにします。
- 明るい色の文字は、縁取りをピンクや水色の文字は、白い紙の上だと読みにくくなります。黒や濃い色で細く縁取るか、文字は濃い色にして、まわりの飾りに明るい色を使います。
おしゃれなポップ文字の書き方
カフェや服・雑貨のお店など、落ち着いた雰囲気にしたいときの書き方です。
- 太い線と細い線を組み合わせる縦の線を太く、横の線を細く書くと、本の文字のような上品な形になります。細いペンで書いて、縦の線だけを2回なぞるとかんたんです。
- 英字を小さく添える「おすすめ」の上に「Recommend」、「新商品」の上に「NEW」と小さく入れるだけで、雰囲気が変わります。英字は日本語より小さくします。
- 色は黒+1色まで色を増やすほど、にぎやかで安売りの印象に近づきます。落ち着かせたいなら、黒と茶色、黒と深い緑のように2色に絞ります。
- 余白をたっぷり残す文字を紙いっぱいに書かず、まわりに余白を残すと、高級感が出ます。そのぶん、言葉は短くします。
黒板やブラックボードに書くときの文字のコツはお店の看板の手作りとブラックボードの書き方にまとめています。
よく使う言葉から練習する
POPに使う言葉は、だいたい決まっています。 次の言葉と、0〜9の数字が書ければ、たいていのPOPは作れます。
- おすすめ・店長のおすすめ・イチオシ
- 新商品・新入荷・再入荷・NEW
- 限定・数量限定・期間限定・本日限り
- 特価・お買い得・SALE・〇%OFF・〇割引
- 円・税込・1個・1袋・100gあたり
いらない紙に、同じ言葉を5回ずつ書いてみてください。 3回目くらいから、形がそろってきます。 書けたら売り場に置いて、2〜3m離れて読めるかを確かめるのが、いちばんの練習です。
字に自信がないときは、手書き風の文字で印刷する
枚数が多いときや、どうしても字に自信がないときは、手書き風の文字で印刷する方法もあります。 印刷したPOPに、店主のひとことだけペンで書き足すと、手書きらしさも残せます。
POP全体の作り方やレイアウトの見本は手書きPOPの書き方に、キャッチコピーの例文はPOPの書き方・作り方にまとめています。
よくある質問
POP文字は、どんなペンで書けばいいですか
太字の油性マーカーがいちばん書きやすいです。ペン先が平らな「角芯」は太く角ばった文字に、丸い「丸芯」はかわいい丸い文字に向いています。説明の文を書く細めのペンと、下書き用の鉛筆もあると便利です。
字が下手でも、目立つPOP文字は書けますか
書けます。POP文字は、字のうまさより「太さ」と「大きさ」で目立たせる文字です。鉛筆で四角いマスを書き、マスいっぱいに太いペンで書くだけで、遠くからでも読める文字になります。
価格の数字は、どのくらいの大きさで書けばいいですか
数字は、POPの中でいちばん大きく書くのが基本です。「円」は数字の半分くらいの大きさにして、数字の右下に添えます。「税込」はさらに小さく、「円」の上か横に入れます。
袋文字(縁取り文字)は、どうやって書くのですか
先に鉛筆で文字を書き、そのまわりを細いペンでなぞって外側の線を作ります。鉛筆の線を消してから、中を明るい色で塗れば完成です。慣れてきたら、黒で書いた文字のまわりを白や黄色で太くなぞる方法も手早くできます。
量販店の売り場で見るような、太く角ばった手書き文字はどう書きますか
ペン先の平らな太いマーカーを使い、はね・はらいを省いて、角をカクッと折るように書きます。文字をマスいっぱいに大きく書き、字と字の間を詰めると、あの力強い見た目に近づきます。
手書きでなく、印刷で手書きらしい文字にできますか
できます。nuplistのPOPメーカーで書体を「手書き風」にすると、ペンで書いたような文字のPOPを印刷できます。作成とプレビューは登録なしで使え、印刷には無料登録(メールアドレスだけ)が必要です。
