値下げ・値引きの値札の書き方|%OFF・円引きの表示例と値引きシール
値下げの値札は、どれだけお得になったかが一目で伝わることが大切です。この記事では、元の価格と新しい価格の並べ方、「〇%OFF」と「〇円引き」の書き分け、見切り品やセールの値札、二重価格表示で気をつけること、値引きシールの貼り方までをまとめました。
読了目安 約5分·更新 2026年10月6日
季節の入れ替え、賞味期限の近い商品、少し傷のある商品。 小さなお店でも、値下げをする場面は意外と多くあります。 せっかく価格を下げても、値札で伝わらなければ手に取ってもらえません。 反対に、書き方を誤ると、かえってお客様の不信感につながることもあります。
元の価格と新しい価格の並べ方
値下げの値札は、「元の価格」「新しい価格」「どれだけ下がったか」の3つで組み立てます。
- 元の価格は小さく、取り消し線を引く。「1,980円」のように、消しつつ読める形で残します。塗りつぶすと、いくら下がったのか分からなくなります。
- 新しい価格をいちばん大きく。値下げ後の税込価格が主役です。色を使うなら、ここに差し色を1色だけ。
- 下がった幅は、価格の近くに小さく。「16%OFF」「330円引き」のような表示は、新しい価格のそばに、価格より小さく添えます。
- 期間や理由があれば一言。「〇月〇日まで」「季節の入れ替えのため」など。期間を書いておくと、値札の外し忘れにも気づきやすくなります。
並べる向きは、左から右へ「元の価格 → 新しい価格」、または上下に「元の価格(小)/新しい価格(大)」のどちらでも構いません。 お店の中で向きをそろえておくことが大切です。
値札メーカーのデザイン「値下げ」では、元の価格と今の価格を入れると、取り消し線の価格と「〇%OFF」(小数点以下は切り捨て)を自動で並べます。
「〇%OFF」と「〇円引き」の書き分け
同じ値下げでも、割合で書くか金額で書くかで、伝わり方が変わります。 どちらが正しいということはなく、お客様が一番ぴんとくる方を選びましょう。
| 書き方 | 向いている場面 | 書くときのコツ |
|---|---|---|
| 〇%OFF | 売り場全体・棚ごとのセール、価格の違う商品をまとめて値下げするとき | 割引率は切り捨てで書く。「半額」「3割引」のように、きりのよい言葉にすると伝わりやすい |
| 〇円引き | 1つずつ値下げする商品、価格の低い商品、見切り品 | 値引きの額と、値引き後の税込価格を一緒に書く |
| 新しい価格だけ | 元の価格を示す根拠がないとき、お買い得価格として売り出すとき | 「お買い得」「特価」などと書き、元の価格は出さない |
見切り品・セールの値札
見切り品やセールの値札は、「なぜ安いのか」が分かると安心して手に取ってもらえます。
- 理由を一言添える「賞味期限が近いため」「箱に傷があるため」「季節の入れ替えのため」など。理由が分かると、品質を心配せずに選べます。
- いつまでの価格かを書く期間を決めたセールなら終わりの日を、見切り品なら「なくなり次第終了」を。売り切りたい気持ちも伝わります。
- 置き場所をまとめる見切り品は専用のかごや棚にまとめると、値札を1枚ずつ目立たせなくても伝わります。
- 返品・交換の扱いを決めておく傷のある商品などで返品・交換を受けない場合は、値札やPOPに書いておくと、あとで行き違いになりません。
売り場全体のセールを知らせるPOPは、POPメーカーの「値下げ」で作れます。例文と見せ方はセールPOPの書き方にまとめています。
二重価格表示で気をつけること
元の価格と新しい価格を並べて安さを見せる表示は「二重価格表示」と呼ばれます。 表示そのものは禁止されていませんが、比べる元の価格の示し方を誤ると、景品表示法の不当表示(有利誤認)にあたるおそれがあります。 一般的には、次の点に気をつけておくと安心です。
- 元の価格は、実際に売っていた価格にする比べる価格は、そのお店で実際にそれなりの期間、その価格で販売していたものにします。ほとんど売ったことのない価格や、一度も付けたことのない価格を元値として書くのは避けましょう。
- 何と比べた価格なのかを書く「当店通常価格」「〇月〇日までの販売価格」のように、何の価格かが分かる言葉を添えます。「通常価格」と書くなら、その価格で普段から売っていたことが前提です。
- ほかのお店やメーカーの価格と比べるときは慎重に「メーカー希望小売価格」などと比べる場合は、その価格が実際に設定され、公表されているものである必要があります。根拠を確かめられないなら、比べる表示は使わないほうが安全です。
- 長く続く「期間限定」にしない「今だけ」「期間限定」と書いた値下げを、終わりの日を過ぎても続けたり、くり返したりすると、誤解を招くことがあります。期間を書いたら、その通りに終えましょう。
値引きシールの貼り方
値札を作り直さずに値下げするなら、値引きシールが手軽です。 貼り方ひとつで、売り場の見え方が変わります。
- 元の価格は隠さない。シールは元の価格の横か少し下に貼り、比べられるようにします。元の価格まで覆うと、どれだけ下がったのか伝わりません。
- 貼る位置をそろえる。同じ棚の商品は、シールの位置を同じ場所(たとえば値札の右下)にそろえると、売り場が散らかって見えません。
- 商品に直接貼るなら弱粘着を。紙箱や本、布製品はシールの跡が残りやすいので、はがしやすい弱粘着のものを選ぶか、袋や台紙に貼ります。
- 重ね貼りはしない。値引きを重ねるときは、前のシールをはがしてから新しいシールを貼ります。何枚も重なると、どれが今の価格か分からなくなります。
値引き後の価格を印刷したシールを作るなら、市販のA4ラベル用紙に合わせた値札メーカーの「A4ラベル用紙 12面」や、小さな商品向けの「A4ラベル用紙 24面」が使えます。印刷するときは倍率を100%(実際のサイズ)にして、先に普通紙で試し刷りし、ラベルの位置と重なるか確かめてください。
値札全般の書き方はおしゃれな値札の作り方、服や古着の値下げは服・古着の値札の作り方でも紹介しています。
- 割引率は小数点以下を切り捨てて表示(大きく見せすぎない)
- 元の価格が今の価格以下のときは、取り消し線の価格を出さない
- A4ラベル用紙(12面・24面)に合わせて、貼れる値札シールにもできる
よくある質問
割引率は、四捨五入と切り捨てのどちらで書けばいいですか
大きく見せすぎないよう、切り捨てにしておくのが無難です。たとえば1,980円から1,650円への値下げは約16.7%ですが、「17%OFF」より「16%OFF」と書くほうが、実際の割引より大きく見えてしまう心配がありません。きりのよい数字にしたいときは、割引率に合わせて新しい価格のほうを決めましょう。
値札に「〇%OFF」とだけ書いて、値引き後の価格を書かなくてもいいですか
書かなくても違反になるとは限りませんが、お客様は計算しないと支払う金額が分かりません。レジでの思い違いやトラブルを防ぐためにも、できるだけ値引き後の税込価格を書いておきましょう。「レジにて〇%引き」とする場合は、元の価格が税込であることと、どの商品が対象かをはっきり書きます。
仕入れたばかりの商品に「通常価格」を付けて、最初から値下げとして売ってもいいですか
その価格で実際に販売していた期間がない場合、「通常価格」や元の価格として示すのは避けましょう。二重価格表示では、比べる価格が実際にそれなりの期間販売されていた価格であることが求められます。最初から安く売りたい場合は、元の価格を出さずに「お買い得価格」などと新しい価格だけを書く方法があります。
値引きシールは、元の値札の上に貼ってもいいですか
元の価格まで隠してしまうと、どれだけ下がったのか分かりにくくなります。元の価格が見えるように、値札の横や価格の少し下に貼るのがおすすめです。商品そのものに貼る場合は、はがし跡が残りにくい弱粘着のシールを選びましょう。
