お品書きのテンプレートと書き方|和食・居酒屋・コース料理の例(無料)
お品書きは、和食店や居酒屋、小料理屋で使われる献立表です。この記事では、メニュー表との違い、お品書きに書くこと、和食の並び順、コース料理の献立の書き方と例文、価格の書き方、季節の言葉の入れ方、手書き風に仕上げるコツをまとめました。上のメーカーでは、和食のお品書きの見本から、A4のお品書きをそのまま作って印刷できます。
読了目安 約7分·更新 2026年10月24日
結論:料理の順に区切って、品名と価格をそろえて書く
お品書きは、お客様が料理を選ぶための大切な案内です。 作るときは、次の順番で考えると迷いません。
- 料理の種類で区切る。お造り・焼物・揚物・お食事のように、和食の流れに沿って並べます。
- 品名・価格・ひとことをそろえる。価格は税込の総額で、右端に位置をそろえて書きます。
- 季節の品は、季節の言葉と一緒に。旬の食材や月の名前を添えると、お品書きに季節感が出ます。
- お造り・焼物・お食事などの区切りが、最初から入っている
- 品名・価格・ひとことを入れるだけ。仕上がりはその場でプレビュー
- 手書き風の文字で、A4縦・1列の落ち着いた形に
お品書きとは(メニュー表との違い)
お品書き(おしながき)は、「品物を書き出したもの」という意味の言葉です。 飲食店では、料理の名前と価格を並べた献立表のことを指します。 中身はメニュー表と同じですが、和食店や日本料理のお店、居酒屋、小料理屋で使われることが多い呼び方です。
また、コース料理や会席料理で、その日に出す料理の順番を書いた紙も、お品書きと呼びます。 こちらは選ぶためというより、これから出てくる料理を楽しみにしてもらうためのものです。
カフェや洋食のお店も含めた、メニュー表全般の作り方はメニュー表の作り方でまとめています。この記事では、和食のお品書きとコースの献立に絞って紹介します。
お品書きに書くこと
- 店名と見出しいちばん上に「お品書き」と店名を入れます。写真に撮られたり、持ち帰られたりしても、どのお店か分かります。
- 料理の種類ごとの区切り「お造り」「焼物」「揚物」「お食事」のように区切ると、食べたいものを探しやすくなります。
- 品名と価格品名は、お客様が読める言葉で書きます。読みにくい魚の名前などは、ひらがなにするか、ふりがなを添えましょう。
- ひとこと「その日の仕入れで五種」「土鍋で炊き上げます(二十分)」など、量や待ち時間、おすすめの理由を短く添えます。
- 注意書きお通し代、税込表示であること、食物アレルギーがあれば注文の前に知らせてほしいことなどを、いちばん下に書きます。
和食の品書きの並び順
和食のお品書きは、料理が出てくる順に並べると自然です。 次の表は会席料理でよく見られる流れの一例です。お店によって順番や呼び方は変わるので、全部を入れる必要はありません。
| 区切り | どんな料理か |
|---|---|
| 先付・前菜 | 最初に出す小さな料理。おひたしや和え物、季節の盛り合わせなど |
| 椀物 | お吸い物などの汁物。季節の具を入れて、香りを楽しんでもらう |
| お造り | お刺身。向付(むこうづけ)と書くお店もある |
| 焼物 | 焼き魚や焼いた肉。塩焼き・西京焼き・照り焼きなど |
| 煮物 | 野菜や魚を炊いた料理。炊き合わせと書くこともある |
| 揚物 | 天ぷらや揚げ出しなど |
| 食事 | ご飯・止め椀(汁物)・香の物(お漬物)。土鍋ご飯や麺のこともある |
| 水物・甘味 | 最後の果物や甘いもの。水菓子と書くお店もある |
単品で選んでもらうお品書きなら、ここまで細かく分けなくても大丈夫です。 「お造り」「焼物・煮物」「揚物」「お食事」「お飲み物」くらいにまとめると、1枚に収まりやすくなります。
コース料理のお品書き(献立)の書き方
コースの献立は、選ぶためのお品書きとは書き方が少し変わります。
- 出す順に、区切りと料理名を1行ずつ「焼物 秋刀魚の塩焼き」のように、左に区切り、右に料理名を書きます。区切りの文字の幅をそろえると、きれいに見えます。
- 料理名は、使う食材が分かるように凝った名前だけだと、何が出てくるか分かりません。「里芋と海老の炊き合わせ」のように、主な食材を入れます。
- 変わるかもしれない品には、一言添える仕入れで内容が変わるなら、「仕入れにより内容が変わることがございます」と書いておきます。
- お祝いの席は、お名前や一言を入れるお祝いや法事などの席では、いちばん下に「〇〇様 おめでとうございます」などを入れると喜ばれます。法事の席では、お祝いの言葉を入れないように気をつけます。
献立の例文です。料理名や価格は架空の一例なので、お店に合わせて書き換えてお使いください。 右上の「コピー」で文面をコピーできます。
季節のおまかせコース(秋)
お祝いの会席
小料理屋の今日のお品書き
おうち居酒屋(家でのおもてなし)のお品書き
店頭やお店のメニューでコースを案内するときは、メーカーの見本の「おまかせコース」のように、 コース名・税込の価格・品数・予約が必要かどうかを1行にまとめると分かりやすくなります。
価格の書き方(税込・時価・漢数字)
価格は、お客様が実際に支払う税込の総額で書きます。 「1,200円」のように、1枚の中では書き方をそろえます。税込表示の決まりはメニュー表の作り方でくわしく紹介しています。
- 「時価」は、目安の価格を添える「時価」だけだと、いくらになるか分からず、注文をためらう方もいます。「本日は二千円前後です」のように目安を書くか、「お値段はスタッフにおたずねください」と一言添えます。
- 漢数字は、読みやすさに注意「千八百円」のような漢数字は和の雰囲気が出ますが、桁の多い価格はぱっと読みにくくなります。品数の多いお品書きは算用数字(1,800円)にして、コースの献立や短冊など、品数の少ないものだけ漢数字にすると読みやすさを保てます。
- お通し・席料も書いておくお通し代やチャージ料は、注意書きに金額を書いておくと、会計のときに戸惑わせずに済みます。
季節の言葉の入れ方
和食のお品書きは、季節を感じてもらえるのも楽しみのひとつです。 難しい言葉を使わなくても、次のような工夫で季節感が出せます。
- 旬の食材を、品名に入れる秋なら栗・松茸・秋刀魚、冬なら蕪・ぶり・柚子のように、その季節の食材を品名に入れます。
- 見出しに、月の名前を添える「神無月(十月)」「霜月(十一月)」「師走(十二月)」のような月の呼び名を、見出しやコース名に添えると和の雰囲気になります。読めない方もいるので、数字の月も一緒に書くと親切です。
- 「季節の」「旬の」で、入れ替えやすく「季節の炊き合わせ」「旬の鮮魚」のように書いておくと、仕入れが変わってもお品書きを作り直さずに済みます。
手書き風・和紙で仕上げるコツ
メニュー表メーカーで「手書き風」を選ぶと、ペンで書いたような文字のお品書きを印刷できます。 メーカーは横書きで印刷します。縦書きにしたいときは、メーカーで作った内容を下書きにして、筆ペンで手書きするのがおすすめです。
- 紙は、和紙風の用紙か生成り色の紙に真っ白なコピー用紙より、和紙風の用紙や、生成り色(少し黄みがかった白)の紙に印刷すると、落ち着いた雰囲気になります。家庭用のプリンターで使える紙か、先に確かめておきましょう。
- 短冊と黒板を使い分ける定番の品は印刷したお品書き、その日のおすすめは短冊や黒板、と分けると、書き直しの手間が減ります。短冊は壁に並べて貼れて、黒板は消して書き直せます。
- 筆ペンで書くときは、鉛筆で下書きを縦書きの行がまっすぐになるよう、鉛筆で薄く線を引いてから書きます。品名はゆっくり大きく、価格は品名の下にそろえて書きます。
手書きの文字のコツは手書きPOPの書き方で、黒板の書き方は看板の手作りとブラックボードの書き方で紹介しています。
居酒屋のお品書き(短冊・黒板・今日のおすすめ)
居酒屋は品数が多いので、選びやすさがいちばん大切です。 A4横に3列で並べると、20品以上でも1枚に収まります。
- 「本日のおすすめ」を最初にその日の仕入れでおすすめの品を、いちばん目に入る左上に置きます。決まった一品料理は、その後ろに並べます。
- 短冊は、壁に1品ずつ短冊に1品ずつ書いて壁に貼ると、どの席からも見え、品が終わったら外すだけで済みます。
- 黒板は、日替わりと季節の品に入口や壁の黒板には、日替わりの品や季節の品を書きます。数に限りがあるなら、そのことも書いておきます。
- お飲み物は、別の区切りか別の1枚に日本酒やおすすめのお酒が多いお店は、お飲み物だけのお品書きを別に作ると、料理のほうがすっきりします。
紙のお品書きと一緒に、スマホで見られるメニューも用意したいときはQRコードでメニュー表を見せる方法を参考にしてください。
よくある質問
お品書きとメニューは、何が違いますか
どちらも、お店で出す料理と価格を書いたものです。お品書きは「品物を書き出したもの」という意味の言葉で、和食店や居酒屋、日本料理のお店で使われることが多い呼び方です。コース料理の献立を書いた紙を、お品書きと呼ぶこともあります。
お品書きを縦書きにしたいです
メニュー表メーカーは横書きで印刷します。縦書きにしたいときは、メーカーで作った横書きの内容を下書きにして、筆ペンで和紙や短冊に手で書くのがおすすめです。品数の少ない今日のお品書きや、コースの献立なら、手書きでも書き切れます。
コースのお品書きに、価格は書きますか
お席に置く献立には、価格を書かないことも多いです。お祝いの席などでは、料理名だけにしておくほうが落ち着きます。一方、店頭やお店のメニューでコースを案内するときは、税込の価格と品数、予約が必要かどうかを書いておきます。
毎日お品書きが変わります。どうすればいいですか
変わらない定番の品は印刷したお品書きにして、その日のおすすめだけを短冊や黒板、小さな紙に書き足すと、毎日の書き直しが少なくて済みます。テンプレートを保存しておけば、変わった品だけ書き換えて印刷し直すこともできます。
英語も併記したほうがいいですか
海外からのお客様が多いお店なら、品名の下に小さく英語を添えると親切です。全部の品に付けると文字が増えて読みにくくなるので、よく出る品やおすすめの品から付けるか、英語だけのお品書きを別に1枚用意する方法もあります。
お品書きの読み方と意味を教えてください
「おしながき」と読みます。品物を書き出したもの、という意味で、飲食店では料理の名前と価格を並べた献立表を指します。
