服・古着の値札の作り方|書き方の例とタグの付け方、無料で印刷も
お店で売る服や古着の値札(下げ札・タグ)は、価格だけでなく、サイズや状態を伝える大事な案内です。この記事では、服の値札の作り方として、書く項目、サイズ・状態の書き方、古着屋ならではの表示、手書きと印刷の使い分け、取り付け方とセールのときの付け替えまでを、古着屋・洋服店の店主向けにまとめました。
読了目安 約6分·更新 2026年10月17日
服は手に取って広げてみないと、サイズや状態が分かりにくい商品です。 値札に必要な情報がそろっていれば、お客様はハンガーを戻す前に「自分に合うか」を判断できます。 とくに古着は一点ずつ大きさも状態も違うので、値札がそのまま商品説明の役割を果たします。
服の値札(下げ札)に書く項目
服の値札に書くことは、次の5つが基本です。 全部を大きく書く必要はなく、価格をいちばん目立たせて、ほかは小さめにそろえます。
- 品名(ブランド名)「ウールニット」「デニムジャケット」のように、ひと目で何か分かる名前を。ブランドものなら、ブランド名を品名の前に小さく添えます。
- サイズ表記サイズ(S・M・L、数字のサイズなど)を書きます。古着は実寸も添えると親切です。
- 税込価格値札の主役です。消費税の課税事業者がお客様向けに価格を表示するときは、税込の総額表示が必要です。
- 素材・状態のメモ「綿100%」「状態B」など、選ぶときの決め手になる情報を1〜2行で。
- 管理用の番号(必要なら)仕入れ時期や品番を控えておきたいときは、隅や裏に小さく。お客様向けの情報とは分けて書きます。
サイズ・実寸・状態の書き方
サイズと状態は、書き方をお店の中でそろえておくと、値札を見比べやすくなります。 たとえば次のような書き方です。
| 項目 | 書き方の例 | ポイント |
|---|---|---|
| 表記サイズ | サイズ M/サイズ 38 | 元のタグの表記をそのまま写す。表記がなければ「表記なし」と書き、実寸を添える |
| 実寸(トップス) | 着丈64cm・身幅52cm | よく聞かれる2〜3か所に絞る。測り方(平置きで脇下を測るなど)を店内で統一する |
| 実寸(ボトムス) | ウエスト76cm・股下72cm | ウエストは平置きの幅を2倍にした数字か、平置きのままかを決めておく |
| 状態 | 状態B(袖口に小さなすれ) | ランクだけでなく、気になる箇所を一言。お客様が自分で確かめやすくなる |
古着屋ならではの表示(一点もの・状態ランク・素材)
古着や中古品のお店では、新品の服とは違う情報が選ぶ決め手になります。
- 一点もの同じものが二度と入らない商品は、「一点もの」と一言添えるだけで、今日見ていく理由になります。値札の上の小さな見出しに入れると目立ちます。
- 状態ランクA・B・Cのようなランクは、基準を決めて店内やお店のページに書いておくと伝わります。ランクの意味がお店ごとに違うことを、お客様も知っています。
- 素材元の表示が残っていれば、それを写します。表示が残っていない場合は断定せず、分かる範囲で書きましょう。
- 年代やデザインの特徴「〇〇年代」「ヴィンテージ」などは、根拠のあるものだけにします。はっきりしない場合は書かないか、POPやお店のページで補足します。
値札メーカーの「服・雑貨用タグ」には、商品名の下にサイズ・素材・状態を3行まで入れられる欄があります。上に穴あけ位置の入った縦長のタグを、A4に12枚まとめて印刷できます。
手書きと印刷、どちらで作るか
服の値札は、手書きでも印刷でも作れます。商品の入れ替わりの早さや、お店の雰囲気で選びましょう。
| 作り方 | 向いているお店・商品 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 手書き | 一点ずつ値付けする古着屋、手づくりの服、温かい雰囲気を出したいお店 | サイズや状態の書き方がばらつきやすい。項目の並び順だけは決めておく |
| 印刷 | 点数が多いお店、同じ商品が複数あるお店、セールで付け替えが多いお店 | 厚手の紙を使うと破れにくい。切り分けと穴あけの手間がある |
| 印刷+手書き | 型と価格は印刷し、状態や一言だけを手書きで足す | 手書きで足す場所をあらかじめ空けておく |
価格を空欄にして印刷すると、¥のあとに書き込み用の線が入った値札になります。値付けをその場で決めたい古着屋では、型だけ印刷しておいて価格を手書きする方法も便利です。
値札の取り付け方(タグピン・糸・安全ピン)
値札の付け方は、商品の素材と、お店でどれくらい付け替えるかで選びます。
| 付け方 | 良いところ | 気をつけること |
|---|---|---|
| タグピン(専用の留め具) | 専用の道具で素早く付けられ、外すときもはさみで切るだけ | 生地に小さな穴があく。薄手の生地やニットは、ブランドネームや洗濯表示のタグに通す |
| 糸・ひも | 生地を傷めにくく、手づくりの雰囲気に合う | 1枚ずつ結ぶので時間がかかる。ほどけにくい結び方にする |
| 安全ピン | 家にある道具ですぐ付けられる | 生地に穴があき、引っかけて傷めることもある。目立たない縫い目やタグに留める |
どの方法でも、値札の穴は上の端から少し離して開けると、紙が破れにくくなります。 ハンガーに掛けたときに値札が表から見えるか、手に取ったときにすぐ見つかるかも確かめておきましょう。
セールのときの値札の付け替え
セールや値下げのときは、値札の扱い方を先に決めておくと、売り場が混乱しません。
- 短いセールは、元の値札にシールを重ねる。元の価格が見える位置に、値下げ後の価格のシールを貼ります。セールが終わったらシールをはがすだけで戻せます。
- 長く続ける値下げは、値札を付け替える。元の価格に取り消し線を引き、新しい価格を大きく書いた値札にします。
- 付け替えた商品は、まとめて置く。値下げした商品をラックの一角にまとめると、お客様も探しやすく、値札の付け替え漏れにも気づきやすくなります。
元の価格と新しい価格の並べ方や、「〇%OFF」と「〇円引き」の書き分けは値下げの値札の書き方にまとめています。服のタグのまま値下げの表示にするなら、値札メーカーの「服・雑貨用タグ」とデザイン「値下げ」の組み合わせで作れます。
値札全般の書き方や、プライスカード・値札シールの作り方はおしゃれな値札の作り方で紹介しています。
- サイズ・素材・状態のメモを、商品名の下に3行まで入れられる
- デザイン「値下げ」で、元の価格に取り消し線を引いた値札にもできる
- お店のページのQRコードを入れることもできる(入れなくても作れます)
よくある質問
古着の値札に実寸まで書く必要はありますか
決まりはありませんが、古着はブランドや年代によって同じ「M」でも大きさがかなり違うため、実寸があると試着の前に判断してもらいやすくなります。すべてを書くのが大変なら、トップスは着丈と身幅、ボトムスはウエストと股下のように、よく聞かれる2か所だけでも十分です。
状態ランク(A・B・Cなど)は、どう決めればいいですか
ランクの付け方に共通の決まりはないので、お店の中で基準をそろえることが大切です。たとえば「A:目立つ傷や汚れなし」「B:小さな傷や使用感あり」「C:目立つ汚れ・ほつれあり」のように決めて、店内やお店のページに基準を書いておくと、お客様も安心して選べます。気になる点がある商品は、ランクと一緒に場所を一言添えましょう。
値札は商品のどこに付けるのがいいですか
服の場合は、首元の内側のタグ(ブランドネーム)や、洗濯表示のタグ、ボタンホールなど、生地そのものを傷めない場所に付けるのが基本です。ハンガーに掛けたときに値札が表から見えるか、手に取ったときにすぐ見つかるかも確かめましょう。
値札に素材を書くときの注意はありますか
値札に書く素材は、お客様の目安になる情報です。古着で元の表示が残っていない場合など、はっきりしないときは「綿混」「ウール系」のように断定しない書き方にし、分からないことは書かないほうが安全です。自分で作った衣料品を販売する場合は、家庭用品品質表示法による表示が別に必要になることがあるので、消費者庁の案内で確認しておきましょう。
セールのとき、値札は作り直したほうがいいですか
期間の短いセールなら、元の値札はそのままにして、値下げ後の価格を書いたシールを重ねて貼る方法が手軽です。長く値下げを続ける場合や、見切り品として売り切る場合は、元の価格と新しい価格を並べた値札に付け替えると、お客様にも分かりやすくなります。
