レジ・決済

POSレジとは?小さなお店のレジアプリの選び方|キャッシュレス決済の手数料も

POSレジは、会計のたびに「何が・いくつ・いくらで」売れたかを記録してくれるレジです。今はiPadやスマートフォンのアプリで、月額0円から始められるものもあります。この記事では、小さなお店がレジとキャッシュレス決済を選ぶときに見るところを、順番にまとめました。

読了目安 約9分更新 2026年10月17日

結論:手持ちのiPadやスマホのレジアプリから始める

小さなお店なら、まずは手持ちのiPadやスマートフォンに入れるレジアプリで十分です。 月額0円のプランがあるものも多く、合わなければやめられます。

キャッシュレス決済も受けたいときは、次の順番で考えると迷いません。

  1. 受けたい支払い方法を決める。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済のどれを使えるようにするか。
  2. レジアプリを選ぶ。使う端末、月額、商品の登録のしやすさで選びます。
  3. そのレジとつながる決済サービスを選ぶ。レジとつながっていれば、会計の金額を決済の端末に打ち直さずに済みます。
  4. 手数料・入金の回数・月額を比べる。売上の多いお店ほど、手数料の差が大きく効いてきます。

POSレジとは:売れたものを記録するレジ

POSは「販売した時点(Point of Sale)」の意味です。 ふつうのレジ(レジスター)は合計の金額を出してお金を入れておくための機械ですが、POSレジはそれに加えて、 会計のたびにどの商品が・いくつ・いくらで・いつ売れたかを記録します。

記録があると、たとえば次のようなことが、ノートや電卓を使わずに分かります。

  • 今日・今月の売上と、よく売れている商品
  • 売れる時間帯や曜日(仕込みや人手の目安になります)
  • 現金・カード・電子マネーなど、支払い方法ごとの売上
  • レジ締めのときに、あるはずの現金の金額

商品と価格をレジに登録しておくので、会計のたびに金額を打ち込まなくて済み、打ち間違いも減ります。 価格を変えたときは、店頭の値札や価格表と一緒に、レジに登録した価格も直しておきましょう。

POSレジの種類:タブレット・据え置き型・決済端末

小さなお店で選ばれることが多いのは、次の3つです。

種類どんなもの向いているお店
タブレットのレジアプリiPadやスマートフォンにアプリを入れて使う。レシートのプリンターや現金を入れる引き出しは、必要なら買い足すはじめてPOSレジを使うお店。費用をおさえたいお店
据え置き型(専用の機械)レジの機能をまとめた専用の機械。導入は業者に相談して見積もりをとることが多い会計の数が多いお店。スタッフが多く、操作をそろえたいお店
レジ機能つきの決済端末プリンター入りのカード決済の端末に、かんたんなレジのアプリが入ったもの。1台で会計から決済まで済む商品の数が少ないお店。イベント出店など、持ち運んで会計したいお店

迷ったら、タブレットのレジアプリから始めるのが手軽です。 お店に合わなければ、別のアプリや機械に変えるのも難しくありません。

小さなお店がレジを選ぶときに見る6つのポイント

  • 月額と初期費用月額0円のプランがあるか。有料のプランでは、何が増えるのか(電話での相談、複数のお店の管理など)。周辺の機器を買う費用も合わせて考えます。
  • 手持ちの端末で使えるかiPadだけで使えるもの、iPhoneでも使えるもの、専用の機械が必要なものがあります。手持ちの端末が使えれば、始める費用が下がります。
  • キャッシュレス決済とつながるかレジと決済の端末がつながっていると、会計の金額が決済の端末に自動で送られます。つながっていないと、同じ金額を2回打つことになり、打ち間違いのもとになります。
  • 商品の登録がしやすいか商品名と価格をまとめて登録できるか、カテゴリで分けられるか。商品の数が多いお店ほど、ここで手間が変わります。
  • 困ったときの相談先メールだけか、電話でも相談できるか、何時まで受け付けているか。営業時間中にレジが止まると困るので、確かめておきましょう。
  • やめるときの条件決済の端末には、短い期間で解約すると違約金がかかるものもあります。契約の期間と、やめるときの費用を確かめておきます。

キャッシュレス決済の手数料と入金のしくみ

キャッシュレス決済では、売上の数%が手数料として差し引かれます。 たとえば手数料が3.24%なら、1,000円の売上につき約32円です。 手数料の率は、カード・電子マネー・QRコード決済といった支払い方法や、カードのブランドによって変わります。

比べるときは、手数料の率だけでなく、次の4つをまとめて見ます。

見るところ確かめること
決済手数料支払い方法・ブランドごとの率。よく使われそうな支払い方法の率を見る
月額・端末の費用月額がかかるか。端末は無料か、買うのか、借りるのか
入金の回数月に何回振り込まれるか。回数が多いほど、売上が早く手元に入る
振込の手数料入金のたびに手数料がかかるか。使える銀行に決まりがあるか

月額のかかるサービスは、売上が少ない月でも費用がかかります。 手数料の率や端末の使いやすさと合わせて、お店の売上の見込みで比べましょう。

手数料や入金の回数、キャンペーンの内容は、よく変わります。申し込む前に、必ず各サービスの公式サイトで最新の内容を確かめてください。

主なレジアプリ・決済サービス(2026年10月時点)

ここでは、小さなお店でも始めやすいサービスの一部を紹介します。 ほかにも多くのサービスがあるので、ここに無いものも合わせて比べてみてください。 料金などは2026年10月17日に各サービスの公式サイトで確かめた内容で、金額は公式サイトの表示どおり(税込・税抜を添えています)です。

スマレジ(POSレジ)

  • iPad・iPhoneなどのアプリで使うPOSレジです。
  • 「スタンダード」プランは月額0円(1店舗のみ)。複数のお店の管理は「プレミアム」(1店舗につき月額5,500円(税込))から、電話での相談は「プレミアム プラス」(1店舗につき月額8,800円(税込))から使えます。
  • カード決済は、つながる決済の端末(下のPAYGATEなど)を組み合わせて使います。

Airレジ・Airペイ(レジアプリとキャッシュレス決済)

  • Airレジは、iPadまたはiPhoneで使うレジアプリです。基本のレジ機能は0円で、月額もかかりません。
  • Airペイは、iPadまたはiPhoneと専用のカードリーダーで、カード・電子マネー・QRコード決済を受けられるサービスです。初期費用・月額・振込手数料は0円で、カードリーダーは無償で貸し出されます(電源アダプタは自分で用意します)。
  • 決済手数料は、支払い方法によって0.99%〜3.24%です。
  • 入金は月6回(みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行の口座)か月3回(そのほかの金融機関)。ゆうちょ銀行の口座は使えません。
  • AirレジとAirペイを一緒に使うと、レジで会計した金額を決済のときに打ち直さずに済みます。

PAYGATE(決済端末)

  • プリンター入りの決済端末で、カード・電子マネー・QRコード決済に対応しています。スマレジとつなげて使えます。
  • 月額利用料は3,300円(税込)。初期費用は0円です(キャンペーンのため、変わったり終わったりすることがあります)。
  • 手数料は、VisaとMastercardが2.90%、JCB・American Expressなどが3.24%、電子マネーが3.24%、国内の主なQRコード決済が3.24%。条件を満たす中小事業者向けのプランでは、VisaとMastercardが1.98%、JCBなどが2.48%になります。
  • 入金はカード・電子マネーが月2回、QRコード決済が月1回。振込手数料は0円です。
  • 短い期間で解約すると、違約金がかかります(36,000円から、使った月数×3,000円を引いた金額)。

USEN PAY(決済端末)

  • プリンター入りの決済端末で、カード・電子マネー・コード決済に対応しています。レジ機能つきのもの(USEN PAY+)もあります。
  • USEN PAYの月額利用料は、その月の決済額が合計50万円以上なら0円、10万円以上50万円未満なら1,980円(税抜)、10万円未満なら3,980円(税抜)。届いた月を含めて3か月目までは0円です。初期費用は0円です。
  • 手数料は、VisaとMastercardが2.99%、そのほかのカードが3.24%、交通系電子マネー・QUICPayが3.24%、そのほかの電子マネーが3.74%、コード決済が3.24%(一部の海外のコード決済は3.0%)です。
  • 入金はカードが月2回、電子マネーとコード決済が月1回。入金の手数料は、みずほ銀行・ドコモSMTBネット銀行は無料、そのほかの金融機関は180円(税抜)です。申し込みが必要な翌日入金のしくみもあります(指定の銀行の口座が必要で、カードの手数料の率が上乗せされます)。

POS+(ポスタス)(POSレジ)

  • 小売・飲食・美容など、業種ごとに作られたPOSレジです。
  • 導入のときの設定の手伝いや操作の練習、365日対応の電話窓口、機器の保証(最長5年)などのサポートがあります。
  • 料金は、公式サイトから請求できる資料(料金プランをまとめたもの)や問い合わせで確かめる形です。

PayCAS Mobile(決済端末)

  • プリンター入りの持ち運べる決済端末で、カード・電子マネー・QRコード決済に対応しています。SIMが入っていて、Wi-Fiが無い場所でも決済できます。
  • 手数料や月額は、お店ごとに提案される形で、公式サイトには金額が載っていません。
  • 入金は月2回(15日締めで当月末、月末締めで翌月15日)。振込手数料は無料です。

レジとキャッシュレス決済の導入の手順

  1. 受けたい支払い方法と、使う端末を決める。手持ちのiPadやiPhoneを使うか、決済の端末を新しく用意するかを決めます。
  2. レジアプリを入れて、商品を登録する。よく売れる商品から登録すれば、すぐに使い始められます。
  3. 決済サービスに申し込む。お店の情報や振込先の口座を登録します。カード決済などには審査があり、端末が届くまで日数がかかります。
  4. レジと決済をつなぎ、練習する。お客様のいない時間に、会計・取り消し・返金のやり方を一度ずつ試しておくと安心です。
  5. お客様に知らせる。入口とレジ横に、使える支払い方法を貼り出します(次の章)。

お客様に知らせる:「キャッシュレス決済が使えます」の張り紙

キャッシュレス決済が使えることは、入る前に分かると喜ばれます。 入口の扉と、レジ横の2か所に貼るのがおすすめです。 使えるブランドの名前を書いておくと、お会計のときに聞かれる手間も減ります。

キャッシュレス決済が使えます
キャッシュレス決済が使えます 当店では、下記のお支払い方法がご利用いただけます。 クレジットカード(〇〇・〇〇・〇〇) 電子マネー(〇〇・〇〇) QRコード決済(〇〇・〇〇) お会計のときに、お支払い方法をお申し付けください。 現金でのお支払いも、これまでどおりご利用いただけます。 〇〇(店名)

〇の部分に、実際に使えるブランドの名前を入れてください。 張り紙メーカーなら、文面を直してA4・A5に印刷できます。

レジ横の小さな案内には、POPメーカーも使えます。 価格もあわせて見直すなら、価格表の作り方も参考にしてください。

よくある質問

POSレジとレジアプリは、何が違いますか

レジアプリは、iPadやスマートフォンに入れて使うPOSレジのことです。売れた商品を記録して集計するしくみは同じで、専用の機械を買わずに、手持ちの端末で始められるのが違いです。

無料のレジアプリだけで足りますか

1店舗で、会計と売上の集計ができればよいなら、無料のプランで始められることが多いです。複数のお店をまとめて見たい、電話で相談したいなど、必要になったときに有料のプランを考えれば十分です。

キャッシュレス決済の手数料は、いつ払うのですか

多くのサービスでは、売上から手数料を差し引いた金額が、決まった日に振り込まれます。別に請求書が届くのではなく、入ってくる金額が手数料の分だけ少なくなる、と考えると分かりやすいです。

申し込んだら、すぐに使えますか

カード決済などには申し込みのあとに審査があり、端末が届くまで日数がかかることが多いです。使えるブランドも、審査が終わったものから順に増えていくことがあります。開店日やイベントの日が決まっているなら、早めに申し込みましょう。

現金だけのお店でも、POSレジは役に立ちますか

役に立ちます。POSレジは現金の会計にも使え、何がいつ売れたかが自動で記録されます。キャッシュレス決済は、あとから決済サービスをつないで始めることもできます。

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